Beginners Phase03
実践
実践リーディング
「実践リーディング」では、トレーニングで鍛えた英語力を活かして、英語で書かれた本を読みます。実際に使われている英語に触れると、かなり印象が違うはずです。
トレーニングは英語それ自体に焦点をあてています。しかし、実際の英語は情報伝達を目的としたツールの一種なのです。
「実践リーディング」を通して、英語が実際にどのように使われているのかを体感してください。
おすすめ教材
教材選びのポイントは語彙制限とオーディオブック。どちらの条件も満たしているのであれば、自分の好みにあった本で問題ありません。2冊の読破してください。
おすすめはこちらのシリーズ。
初学者が十分に理解できる英語に限定されていて、オーディオブックになっています。肌に合わなかったら、すぐに別な本を探してください。
「実践リーディング」で重要なのは、より多くの英文に触れること。今までのトレーニングと違い、人それぞれの感覚で選ぶほうが効果がでます。
ただ、語彙制限がない本はやめましょう。現段階では、通常の本を読破するほどの力はついていません。
単語の意味を調べたり、文章を理解することがストレスとなり、挫折してしまいます。
また、次の「実践リスニング」で利用するので、必ずオーディオブックを選んでください。
Amazonや本屋を巡れば、何かしら興味のある本が見つかりますよ。上記の点に注意して探してみましょう。
再読
2冊読み終わったら、それぞれの本をもう一度だけ最初から読んでください。
再読することで、リーディングの学習効果が高まります。
はじめて実際の英語に(それも大量に)触れるのです。1回目はストーリーを追うことに精一杯。英語が読めることに感動して、学習に注意が向きません。
再読することで、余裕をもってじっくり英文を眺めることができます。英文の使い方や構造が少しずつ頭に入ってくるのです。
オーディオブックを聴くまえに2回読む。多少飽きてしまうかもしれませんが、粘り強く取り組みましょう。
実践リスニング
「実践リスニング」では実践的な英語の発音を学習していきます。
「実践リーディング」で2回読んだ本を、今度はオーディオブックで聴きましょう。
ストーリーはもちろんのこと、文章もなんとなく覚えているでしょう。その状態でオーディオブックを聴く。各単語の発音、音声変化、イントネーションなどに集中できます。
再聴
「実践リーディング」同様、2冊のオーディオブックを聴きおわったら、再聴してください。
1回目は文章を目で追いながら聴く。2回目は本を閉じて聴きましょう。
「発音」で述べたとおり、しっかりとしたリスニングはスピーキング能力を育みます。アウトプット能力につなげるために、再聴の必要があるのです。
基礎能力の完成
「実践リスニング」が終われば、同じ本を2回読んで、さらに2回聴いたことになります。
「プレトレーニング」と「トレーニング」で身につけた基礎能力が、実際につかわれている大量の英文に触れることで、実践的な形へと昇華されています。
基本的なリーディング能力、リスニング能力、スピーキング能力が完成したのです。
そして、直接は学習していないものの、すでに基本的なライティング能力も身についています。
さぁ、いよいよビギナーズフェーズの最終段階。TOEICに挑戦して学習効果を検証してみましょう。