イーロン・マスクの元妻が語る驚異的な成功の5つの要素
- 2015年03月17日
- イーロン・マスクについて
イーロン・マスクの元妻であるジャスティン・マスクが自らのブログで語った驚異的な成功の5つの要素。イーロン・マスクという偉大な成功者とともに暮らしたからこそ理解できたことを綴ってありとても興味深い内容だったのでご紹介したいと思います。
わかりやすいように1つ1つの要素に事例としてイーロン・マスクのケースをつけていますが、ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズ、リチャード・ブランソンなどの人物にも当てはまることです。
※ジャスティン・マスクは2000年にイーロン・マスクと結婚して2008年に離婚しています。現在は作家として精力的に活動しています。
※イーロン・マスクはPayPalの創業者の1人で、PayPalをeBayに売却して得た資金をもとに現在テスラモーターズで電気自動車を、スペースXでロケットを、ソーラーシティでソーラーパネルをつくり世界を変えようとしています。
1.強力な個性であること
お金持ちになったり、何かに秀でたり、素晴らしいライフスタイルを維持したりするのにリチャード・ブランソンやイーロン・マスクになる必要はありません。やめておいたほうが幸せでしょうね。でも、(驚異的な成功を成し遂げるような)人物は、自分自身であるしか選択肢はありません。幸福かどうかなんて関係ないのです。こういう人たちは変わり者やはみ出し者で、彼らにとって世界はとてもチャレンジングなものとなる傾向があります。彼らは生き残るために戦略を練り、成長するにしたがって、その戦略を他のことに適用する方法を見つけます。そして独特で強力な優位性を身につけていくのです。彼らの思考は他の人のものとは異なっています。本質を見抜き、新しい発想を生み出すような角度から物事を眺めているのです。普通の人たちは彼らを正気じゃないと思うでしょうね。
you don’t have to be Richard or Elon to be affluent and accomplished and maintain a great lifestyle. Your odds of happiness are better that way. But if you’re an extreme person, you have no choice but to be what you are, and happiness is more or less beside the point. These people tend to be freaks and misfits who were forced to experience the world in an unusually challenging way. They developed strategies to survive, and as they grow older they find ways to apply these strategies to other things, and create for themselves a distinct and powerful advantage. They don’t think the way other people think. They see things from angles that unlock new ideas and insights. Other people consider them to be somewhat insane.
イーロン・マスクは子どものときに独学でプログラミングを学び、12歳でビデオゲームのコンピューターコードを書いて約5万円で売却しました。アメリカにどうしても行きたかった彼は、17歳で単身カナダに渡り、19歳で念願のアメリカへ。ペンシルバニア大学を出たあと24歳でスタンフォード大学に入学します。そしてスタンフォード大学をわずか2日で辞め、Zip2という会社を起業。その後はPayPal、テスラモーターズ、スペースX、ソーラーシティと輝かしい実績を積み重ねていきます。イーロン・マスクは幼い頃からアメリカに行くための算段を練り、それを実行に移す行動力をもちあわせ、彼が第一原理と呼ぶ物理学的思考法を身につけ、semantic treeという体系的に知識を習得する方法を用いて膨大な量の情報を整理しています。幼少の頃から培ってきたきわめて合理的かつ効率的な手法を経営にもちこむことで、イーロン・マスクは彼独特の優位性を築いていったわけです。そこにはイーロン・マスクの一貫した個性があります。彼は何かになろうとしたというより、彼のままであるだけでブルトーザーのように周りを巻き込んで物事を変革していったと言えますね。環境に適応するのではなく、環境を自分にあわせていったという感じでしょうか。
2.仕事に熱中すること
成功したいからといった理由で何かを追い求めるのもやめなさい。熱中できるから追い求めるのです。何かを追い求めること自体にあなたを従事させ強制させるのです。驚異的な人々は輝かしい才能と狂った職業倫理を併せもちます。仕事に駆り立てられないなら、あなたは燃え尽きて道端に倒れてしまうか、「驚異的な」競争相手があなたを打ち負かしてずたぼろにしてしまうでしょう。
Don’t pursue something because you “want to be great”. Pursue something because it fascinates you, because the pursuit itself engages and compels you. Extreme people combine brilliance and talent with an *insane* work ethic, so if the work itself doesn’t drive you, you will burn out or fall by the wayside or your extreme competitors will crush you and make you cry.
イーロン・マスクは南カリフォルニア大学の卒業式のスピーチで、Zip2を起業したとき一日中働いていたと言っています。それも毎日。オフィスに寝泊まりして、夜中もコーディングをしていたそうです。そして彼はこれから起業する人へ起きているときはつねに働きつづけるべきというアドバイスを送っています。そのぐらい働きつづけるには仕事自体に熱中している必要がありますよね。仕事に熱中し、没頭することで競争に勝ち続けてきたわけです。
3.健康を維持してストレスに対処できること
神のような遺伝子に恵まれていないかぎり、ベストな体調を維持することに努めなさい。時差ボケも、精神的疲労も、過酷な飲み会も、意味のない会議も、大きな後退も、家族ドラマも、つまらなくてイライラする人々も、睡眠不足もあるのです。健全な魂は健全な肉体に宿ります。
普通の人が押しつぶされてしまうような極度のストレスに対応できるようになりなさい。
If you are not blessed with godlike genetics, then make it a point to get into the best shape possible. There will be jet lag, mental fatigue, bouts of hard partying, pointless meetings, major setbacks, family drama, people who bore and annoy you, little sleep, less sleep than that. Keep your body sharp to keep your mind sharp.
Learn to handle a level of stress that would break most people.
2008年、イーロン・マスクは人生で最悪の時期を迎えていました。テスラモーターズが倒産の危機に瀕し、リーマン・ショックの影響で資金集めもうまくいかず、友人からお金を借りて生活していましたし、スペースXのロケット打ち上げは3回連続で失敗しました。しかもこの年に離婚もしています。このときは朝起きたら枕が涙で濡れていたとイーロン・マスクは語っていました。常人のキャパシティをはるかに上回るストレスをうけていたことでしょう。しかしイーロン・マスクはこの辛い時期を乗り越え、4回目の打ち上げを成功させ、スペースXとテスラモーターズを見事復活させました。やはり最高のコンディションをできるだけキープし続けるようにしないとそういう極度のストレスに対応するのは難しいでしょうね。(最高のコンディションでも普通は無理かもしれませんが)
4.短所を長所に変えること
彼らが起業した1つの理由に、会社員としてどこかの組織に属することができなかったし、しなかったし、するつもりもなかったという理由があります。彼らは失読症だったり、自閉症だったり、ADDだったり、いわば丸い穴に入らない四角い杭だったのです。彼らは周りの人々を怒らせて、喧嘩をして、事を荒立て、日常を笑っていました。しかし彼らは短所を長所に変え(上述した戦略です)、自分が苦手な分野に優れたパートナーを探すのです。
one reason they become the entrepreneurs they become is because they can’t or don’t or won’t fit into the structures and routines of corporate life. They are dyslexic, they are autistic, they have ADD, they are square pegs in round holes, they piss people off, get into arguments, rock the boat, laugh in the face of paperwork. But they transform weaknesses in ways that create added advantage — the strategies I mentioned earlier — and seek partnerships with people who excel in the areas where they have no talent whatsoever.
イーロン・マスクはとても読書好きで内向的な子どもだったそうです。銀河ヒッチハイク・ガイドのようなSF小説を好み、ダンジョンズ&ドラゴンズを何時間もプレイしていたとのこと。この「読書好き」は異常なほどで、彼の母親によるとイーロンは学校に通いはじめる前からずっと本を読みつづけていたそうです。そして手に入る本をすべて読みつくし、百科事典にも手をだしていました。このくらい本の虫だと周りからは変わり者として見られてしまいますよね。しかし彼は大量の読書を通じて現在に通じる思考法、学習法を身につけていきます。そしてそれを会社経営で思う存分活かしているわけです。実際、何もバックグランドがないのにどうやってロケット開発をはじめたのかと質問されたイーロン・マスクは、「本をたくさん読んだ」と回答しています。また専門家と何回も会議をひらいて意見を聞いたとも言っていました。抜きんでた何かは短所にも長所にもなります。自分の特徴が長所となるような道を見つけ、サポートしてくれる人々を素直に受け入れることが大事なのでしょう。
5.失敗に立ち向かうこと
彼らは失敗を恐れず(恐れていたとしても)、前に進みつづけます。彼らはとてつもなく大きく屈辱的な失敗を経験するでしょう。しかしそれがまったく失敗ではなかったと言えるまで修正する方法を見つけだします。他の人たちがやらないような失敗をしたとき、彼らは他の人が学ばないような何かを学んでいます。彼らは素晴らしい根性と回復力をもっているのです。
They do not fear failure — or they do, but they move ahead anyway. They will experience heroic, spectacular, humiliating, very public failure but then find a way to reframe until it isn’t failure at all. When they fail in ways that other people won’t, they learn things that other people never do. They have incredible grit and resilience.
上記でも触れましたが2008年はイーロン・マスクにとってまさにとてつもなく大きく屈辱的な失敗を経験した年でしょう。しかし彼は社員たちを鼓舞しつづけ、ついに4回目の打ち上げを成功にもっていきます。このときのロケットはファルコン1という小さなロケットでしたが、このファルコン1の技術を利用した大型のロケットであるファルコン9は現在16回の打ち上げすべてで成功を収めています。成功率95%以上で国際的な信頼性があるとみなされるロケットの打ち上げで、見事その基準をクリアさせているわけです。それもファルコン1でのすさまじい苦難があったからこそでしょう。誰も経験しないような苦難のなかで解決策を模索するわけですから、そこで得るものはかぎりなく大きなアドバンテージになるはずです。どこまでも粘り強く取り組むことが重要なんですね。
いかがでしたか。これから何かはじめようと思っている人たちにとっても役に立つ情報だったのではないでしょうか。もっと詳細が知りたい人はジャスティン・マスクのブログを読んでみてください。さすが作家さんなので文章が上手です。
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