イーロン・マスクのすすめ

車の運転が違法化されるかもしれない未来

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NVIDIA‘s annual conferenceに出席したイーロン・マスク。そこで語られた自動車の未来、全自動運転についての内容が話題になってます。カンファレンス動画といくつかニュース記事の内容をまとめてみました。




将来、人間が自動車を運転することは違法になるだろう

コンピューターによる全自動運転の安全性が確立されたらの話ですが、(イーロン・マスクの言葉を借りれば)自動車は重量2トンの殺人マシーンと言えるので、信頼性に劣る人間が自動車を運転するのを違法にしようって動きがでるだろうと言ってました。人間は寝不足になったり酔っ払ったり脇見運転したりしますからね。あり得る話です。

ちなみにイーロン・マスクとしては人間には自動車を運転する権利があるというスタンスのようです。これはイーロン・マスクがカンファレンスの後ツイートしてました。しかし世の中の動きとしては運転を違法化するのは自然な流れだという見方ですね。たとえばエレベーターを考えるとわかりやすいそうです。1930年代は手動でエレベーターを動かす運転手がいましたが、今は完全に全自動運転なので自動車にも同じことが言えます。




自動車の全自動運転には人工知能が必要だが、恐れる必要はない

イーロン・マスクいわく全自動運転でもっとも難しいのは時速25~80キロでの移動だそうです。道路が封鎖されていたり、マンホールの蓋が開いていたり、子どもが遊んでいたり、自転車があったりと、多くの予想外の出来事が起こるからですね。高速道路だったら比較的そういうことは少ないでしょう。そして、予想外の出来事に対応するには多くの優れたセンサーを搭載して、インプットされてくる情報を適切に処理しアウトプットする必要がありますが、そのためには人工知能が必要不可欠とのこと。

ところでイーロン・マスクは抑制の効かない人工知能の発展に警鐘を鳴らす人物として有名ですが、この点については問題ないとの見方をしています。なぜなら全自動運転に必要な人工知能はANIと呼ばれる限定的な能力(自動車の運転)しか持たない人工知能だからです。人工知能が危険になるのはただ一点、人工知能が人間と同レベルつまり人工知能人工知能をつくれるレベルに達したときのみ。そこで僕らの文明はシンギュラリティを迎えるので注意しましょうという話ですね。ただ、このカンファレンスの最後の方に「私たちがAIの到来する時代に生まれたというのは不思議なものです」とイーロンは語っていました。このシンギュラリティは近い将来やってくるのでしょう。




全自動運転は確実な未来だが、すべての自動車がそうなるにはまだまだ時間はかかる

(これはニュース記事からの情報ですが)すでにテスラモーターズは限定的ですが自動運転モードをモデルSに導入しています。機能としては速度調整、ブレーキ、搭載されたセンサーを使って自動車がレーンをはみ出さないようにコントロールするといった感じです。ですが、テスラモーターズが今年取り組んでいるモデルは全自動運転の90%を達成することになるそうです。どんなモデルが発表されるのか楽しみですね。カンファレンスでもイーロン・マスクは全自動運転の達成に自信をみせていました。

ただ、既存の自動車の台数を考えると、もし明日生産される自動車からすべて全自動運転になったとしても、地球上のすべての自動車が全自動運転になるには20年くらいかかるとイーロン・マスクは話していました。(ここらへんニュース記事によっては「自動車の全自動化は20年で達成される」と題しているものもありましたが、動画を見るかぎりそんな話ではなかったような。)

まだまだ全自動運転化された自動車社会は先の話のようですが、もし実現できたらすごい未来になりますよ。カンファレンスではたとえば街中の駐車場がなくなるかもと言われてました。自分の車が自動で自宅まで帰っていったり迎えにきたりしてくれるからです。自宅の駐車場さえあればいいってことですね。すごい社会です。見てみたい。

最後に参考にしたニュース記事のリンクとカンファレンスの動画を貼っときます。

http://www.theguardian.com/technology/2015/mar/18/elon-musk-self-driving-cars-ban-human-drivers

http://www.theverge.com/transportation/2015/3/17/8232187/elon-musk-human-drivers-are-dangerous

http://abcnews.go.com/Technology/elon-musk-predicts-end-human-drivers/story?id=29720897

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