イーロン・マスクのすすめ

イーロン・マスクとスティーブ・ジョブズや思考法など

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イーロン・マスクとは

イーロン・マスクはアメリカの実業家です。PayPalで世界の決済システムを変え、テスラモーターズで世界中の車を電気自動車へ移行させようと目論み、スペースXで人類を火星に移住させようとしている男です。僕は彼の存在をしったときからもうすっかり彼のファンになってしまいました。こんなにすごい人がいるんだ。だって、1つの会社を成功させたら大満足で、あとはそのときに稼いだお金で一生悠々自適の生活をおくろうと考えるのが普通だと思いますよ。ですが彼の行動原理はそういうものではありませんでした。イーロン・マスクPayPalの売却によって得た巨額の資金を使って、人類を救おうと決意したのです。ヒーローって実在するんですよ。




ブログのきっかけ

僕はイーロン・マスクが大好きなんですが、イーロン・マスクについて調べてても意外と日本語では情報が少ないです。なので、仕方なしに英語で調べたりしてたらやっぱりこの人すごいなぁと思うことが本当にたくさんあります。そこでせっかくなのでそういう感動を皆さんとシェアできないかと考え、このブログをはじめました。まずは第一弾としてこちらのインタビュー記事から紹介していこうと思います。わかりにくいところなどあるかと思いますがよろしくお願いします。

イノベーションについて

まずはイノベーションについて。昨今、飛行機ができた時代に比べると技術の進歩が横ばいになってるんじゃないかというインタビュワーの質問にたいして、イーロンはこう答えてます。

そうは思いません。インターネットの分野では大きな進歩がありました。それに最近は新しい分野でも。(中略)私たちがおこなっている電気自動車もそうですし、ゲノミクス(遺伝子情報の解析)でもめざましい進歩がおきています。(中略)それに、人工知能でもブレークスルーがおきました。そのうち空飛ぶ車だって見れるのではないかと思います。

No I don’t agree with that. We’ve seen huge improvements in the Internet, and new things…In recent years: Twitter, Facebook being pretty huge…when people thought the Internet was done. Some of the things we’re doing like electric cars are a new thing. And I do think there are some pretty significant breakthroughs in genomics. We’re getting and better and better at decoding genomes and being able to write genetics. That’s going to be a huge, huge area. There’s likely to be breakthroughs in Artificial Intelligence…and I suspect we will even see the flying car…

イーロン・マスクのように世の中の最先端にいる人間には様々なイノベーションがしっかりと認識できているんだなと思います。たしかに1960年代に考えられていた2015年とは違った姿をしてますよね。空飛ぶ車が行き来したり、テレポーテーションできたりといった未来予想図とはかけ離れています。でもじつは別な方向での進歩は当初の予想をはるかに超えたものなのではないでしょうか。誰もがiPhoneを持っていてどこからでもインターネットにアクセスできますし、Amazonのようなサービスなんて1960年代の人たちは予想図としても考えつかなかったのではないかと思います。そういう意味ではイーロンの言うとおり現在に至るまでイノベーションは起き続けています。




それに人類史をみてみると近年の発展はとてつもない速度です。たとえば二足歩行になったり、火を使ったり、言葉を話したり、絵を描いたり、文字を書いたりといったイノベーションは何十万年というタイムスケールで徐々に成し得たものです。ところが産業革命以降のイノベーションはその間隔が圧倒的に短くなってるんですね。数十年に一度とか間隔で世界が変わるようなレベルのイノベーションが起きているはずです。つまり何が言いたいのかというと文明の進歩を正確に測るには人類史という長大なスパンで現在をとらえる必要がありますし、同時にあらゆる分野において最先端の知識を身につける必要があります。とくに知識の細分化が進んだ現在、後者はとくに難しいと思いますが、イーロン・マスクという男はそのどちらの知識も持ち合わせているんです。これは僕がイーロン・マスクを追いかけようと決意した理由でもあります。彼をフォローしてれば世界の動きがとてもよく理解できます。彼のような傑出した人物を通して見る世界はなんとめまぐるしく発展していってるか。僕らが考えるよりはるかにスピードで文明は進んでいっているのです。

スティーブ・ジョブズについて

続いて話はシリコンバレーのアイコンであるスティーブ・ジョブスへ。イーロン・マスクシリコンバレーの人なので、やはり気になるところでしょう。インタビュワーからスティーブ・ジョブスを尊敬するかという質問にたいして。

もちろん尊敬する人物だと言えます。しかし、あるパーティーで一度彼に話しかけようとしたことがあるのですが、彼はとても失礼でした。でもそれは私にたいしてというより、そういうことが彼にとっては当たり前だったのでしょう。

Well he’s certainly someone I’ve admired. Although I did try to talk to him once at a party and he was super rude to me… But I don’t think it was me, I think it was par for the course.

スティーブ・ジョブスはやはりいつでもスティーブ・ジョブスだったんですね。しかしイーロン・マスクスティーブ・ジョブスが参加するパーティなんて凄すぎです。世界を変えたスティーブ・ジョブスと、現在どんどん世界を変えていっているイーロン・マスクが同じ席にいるなんて。しかもですよ、じつはGoogleの共同創業者であるラリー・ペイジもその場にいて、イーロンにジョブスを紹介したのはラリー・ペイジだったそうです。イーロンとラリー・ペイジは、ラリー・ペイジGoogleのためにベンチャーファンディングを受けてたときからの知り合いでした。ベンチャーファンディングとは未上場企業などの将来性はあるけどまだ規模が小さい会社にたいしておこなう投資のことです。つまりGoogleが本当に初期のころから知り合いだったというわけです。それにしてもすごい3人が揃ったパーティですね。ところで、ジョブスに邪険にされたイーロンですが、ジョブスの功績については手放しで褒めています。

スティーブ・ジョブスは私よりずっとかっこいいですよ。

I think Steve Jobs was way cooler than I am.

イーロン・マスクスティーブ・ジョブスってよく比較されるんですが、ちょっと興味深い共通点があるようです。こっちから引用します。

イーロン・マスクは最近よくスティーブ・ジョブスは比較される。演出がうまいとか、それぞれの製品を象徴する人物であることとか、そもそも現代というのはテクノロジーの先駆者であるカリスマを求めるものなのかもしれない。(中略)両者に存在する様々な共通点や相違点の中で、一つ無視されている事がある。それは、彼らのものづくりの戦略だ。

Elon Musk gets compared to Steve Jobs a lot these days. Maybe it’s the showmanship, or the iconic popularity of each company’s products, or maybe it’s just the need for popular culture to focus on one charismatic technology torchbearer above all else. Maybe there’s a logical progression in some people’s eyes from phones and tablets to cars and spaceships. But for all the similarities and dissimilarities between the two, there’s one that often gets ignored — their strategies for getting their stuff made.

http://spacenews.com/commentary-steve-jobs-elon-musk-and-the-gigafactory-approach-to-space/

この記事では彼らの共通点であるものづくりの戦略について分析してあります。ポイントだけ一言でまとめると、巨大な資本を使って部品生産から一手に独占するって戦略です。この戦略のメリットはコアな技術の流出を防ぐことと、これが一番大事なんですが、結果的に生産コストを下げることができるという点です。ようはこの製品を作ると決め打ちで部品を大量に生産するんです。大量に生産すれば規模の利益ってやつでコストが下がります。流通から何からとにかくまとめてやってしまえば効率がよくなりますよね。そうやって自社の技術を守りながら生産コストを下げていくことでライバルが太刀打ちできない会社にしてしまうんですね。スティーブ・ジョブスはアップルでこの戦略をとったし、イーロン・マスクテスラモーターズやスペースXで同じことをしてます。時間的にはスティーブ・ジョブスが先にやってるんで、イーロンはアップルを見ながら学んだのかもしれませんね。




思考法について

さて、次にインタビュワーが気になったのがイーロンの頭の中。イーロンは世界中があっと驚くようなアイデアを発表することで知られています。たとえばハイパーループ構想もその一つ。ハイパーループとは減圧したチューブの中を車体が宙に浮いて進むまったく新しい交通システムです。イメージとしてはリニアモーターカーをチューブで囲んだみたいなものですかね。その速度はすさまじく、最高速度時速1220km。東京~兵庫ほどの距離をたった30分で移動できる夢のような乗り物です。ハイパーループ構想について詳しくはまた別な記事で扱いたいと思いますが、その他にもテスラモーターズ電気自動車のデザインやスペースXのロケットのデザインなども手がけるイーロンの頭の中が気になるのはもっとも。いつアイデアを思いつくのかという質問にたいしてイーロンの答えは以下でした。

陳腐でしょうけど、シャワー中にいろんなアイデアを思いつきます。なぜシャワー中なのかはわかりませんけどね。

It’s somewhat clichéd but it happens a lot in the shower. I don’t know what it is about showers.

やはりアイデアというのはリラックスしてるときにでてくるのでしょうか。その他にもメモをとるか、iPadを使うかなど質問が続きますが、ちょっと印象的な話がこちら。

考え事をしていて眠れない夜が何度かあります。そんな時は考えながら数時間ずっと家の中をぐるぐる歩き回ってます。たまにスケッチをしたり、自分宛にEメールを送ったりもしてます。

there are some times late at night when I’ve been thinking about something and I can’t sleep then I’ll be up for several hours pacing around the house, thinking about things. Occasionally I might sketch something or send myself an email

スイッチが入ると頭が冴えてしまって眠れないというのはよくありますよね。そんな時はなんとか考えるのをやめて寝ようとするものですが、イーロンのように思い切って起き上がって満足するまで考え続けるというのもいいかもしれません。

今回の記事の最後になりますが、観客から影響を受けた人や指導者にあたる人はいるかどうかという質問がされました。

師匠のような人はいません。でもできるだけたくさんの人たちからフィードバックをもらうように心がけています。友達に私が考えていることを話してみたり。ラリー・ペイジはとても良い友だちです。彼のアドバイスは素晴らしいですし、他にも良い友だちはたくさんいます。フィードバックを引き出すのは大事です。とくにネガティブなフィードバック。でも皆さんネガティブなフィードバックなんてしたくないでしょうけれど、ブログじゃない限り。ブログでは盛んですよね。

I don’t have a mentor, though I do try to get feedback from as many people as possible. I have friends and I ask them what I think of this that and the other thing. Larry Page is a good friend of mine…I value his advice a lot, and I have many other good friends, so I think it’s good to solicit feedback, particularly negative feedback actually. Obviously people don’t love the idea of giving you negative feedback, unless it’s on blogs…they do that.

これ案外ベンチャーなんかで成功してる社長さんたちがやってることらしいんですが、とにかく最初は自分のアイデアを会う人会う人に喋りまくるそうですね。アイデアを盗まれるとかそういうのを気にするよりも、どんどん自分が何をやろうとしているかを伝えていくことの方が重要みたいです。いわば最初の営業活動です。営業活動を通して様々な批判をもらい、自分のアイデアがブラシュアップされていけばそれはもう一石二鳥というやつです。イーロンのように周りにすごい人達がいるならなおさらですね。そういう環境に身を置きたいものです。

インタビューはまだ続きますが、それはまた今度別の記事で。今回がはじめての記事なのでいろいろ試行錯誤しながらやってます。読みにくいところなどあったかとは思いますが、おいおい改善していくつもりですのでご容赦ください。ではまた。

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