はじめに
翻訳や通訳といった英語の仕事に就いて数年。私が保持する英語の資格は次のとおりです。(どれも数年前に取得したものですが)
英語を完璧に習得したとは口が裂けても言えませんが、英語のプロとして仕事ができるレベルまで到達したことは確かです。
私が本格的に英語学習をはじめたのは大学卒業後。留学経験もなく、英語圏の国に住んだこともありません。
英語学習において、何のアドバンテージもない私は、常に最新・最善の学習方法を模索していました。
そのような私自身の学習経験を省みて断言できますが、英語学習には正しい手順が存在します。誰でも英語ができるようになる学習手順です。
「ELON」(English Learning Oriented for Necessity)が提供するのは、本気で英語を学ぶ方に向けた、最強の英語学習手順です。
なぜ英語習得が難しいのか
「ほとんどの人が母語の習得に成功する。しかし、ほとんどの人は第二言語の習得には失敗する」という言葉があります。
皆さんにとって母語は日本語で、第二言語は英語。つまり、英語の学習は失敗するのが当たり前なレベルの難関だということです。
第二言語は英語の他にも中国語や韓国語などがあります。そのなかでも、英語は圧倒的に難易度が高い。なぜなら、日本語と英語は言語的な「距離」が離れているからです。
言語習得研究が進んでいるアメリカの国務省は、英語ネイティブにとっての習得難易度別に世界の各言語を分類しました。
日本語はもっとも難易度の高い言語に分類されています。
習得にかかる時間は2200時間。2200時間を1年で達成しようとすると1日6時間くらい勉強しないといけません。
英語と日本語との「言語間の距離」はそのくらい離れています。日本語ネイティブの皆さんにとって、英語はもっとも習得難易度の高い言語だということです。
巷にあふれる即効性を謳う学習方法が、いかに眉唾ものかわかりますね。
英語学習の戦略
英語習得が困難である以上、戦略的に学習を進めないといけません。とくに重要になるのが、2200時間とも言われる膨大なリソースを確保すること。
どのようにして膨大なリソースを確保するか。皆さんが一番多く活動時間をつかっていることを考えれば、答えは簡単です。
英語を仕事にしましょう。
英語学習で最重要な「リソースの確保」は、英語を仕事にすることでクリアする。もっとも有効な戦略です。
ELONの目的
「ELON」の目的は仕事ができるレベルの英語力を手に入れること。
ほとんどの学習者がそのレベルに到達するまえに挫折します。
逆に、英語で仕事ができるようになれば、半ば強制的に英語学習が継続されるので、挫折することはありません。
つまり、「挫折しやすい期間」=「英語を仕事にするまでの期間」ということ。その期間に効果的な学習ができれば、挫折せずに英語学習がつづいていきます。
「ELON」はもっともサポートが必要になる段階に焦点を絞って、もっとも効率的な学習手順を提供しています。
具体的には、英語学習の手順と教材の紹介です。英語学習において、教材の数は少ないほうが良い。優れた教材を徹底的にやり込むべきなのです。
数を絞る分、質の悪い教材にあたると最悪。「ELON」の真髄は教材選びにあるといっても過言ではありません。私自身の経験と知見をもとに、厳選した教材をご紹介しています。
仕事ができるレベルの英語力
ELONの目的は、仕事ができるレベルの英語力を手に入れることす。では、仕事ができるレベルの英語力とは何を指しているのか。
大きく分けると、下記の3つです。
それぞれ説明していきましょう。
仕事をするための土台となる英語力
仕事に就くまえの段階で、即戦力レベルの英語を身につけることは不可能です。
そのような英語力は、大量に仕事をこなしていくことでようやく到達するレベル。つまり、仕事に就いたあとの学習が前提となっています。
必要なのは、仕事でつかう英語を身につけるための土台となる英語力。
土台となる英語力の大部分を占めるのは、英語の4技能(聞く/話す/読む/書く)のうち、聞く/読む技能です。
もちろん、仕事で英語を話す/書く機会はあります。ですが、その2つの技能は聞く/読む技能がベースとなっています。
聞く/読む技能を備えたうえで、最低限の英語を話す/書く能力があれば十分。
時間をかけられる場合は調べながら(聞く/読む技能)。咄嗟の対応が求められるときだけ、シンプルに即対応(最低限の話す/書く技能)。最初の頃はこれでなんとかなります。
あとは、仕事をやりながら必要な英語力を身につけていけばいいのです。
仕事をするための資格
土台となる英語力があっても、そもそも仕事に就けなければ意味がありません。
そのために必要となるのが資格です。
さまざまな英語資格がありますが、群を抜いて重要視されているのがTOEIC。
国際実務経験のあるビジネスパーソン7354名を対象にしたアンケート調査によると、「職場でつかえる英語力」としてTOEIC800点以上が基準の1つとして求められていました。
採用の目安とも合致しているため、「ELON」ではTOEIC800点取得を目標の1つに設定しています。
英語を学習するプロセスの理解
土台となる英語力があり、仕事にも就いたとしても、英語学習は道半ば。仕事をとおして、長い期間をかけて英語を習得していくことになります。
そのため、英語力や資格だけではなく、英語学習プロセスの理解も絶対に必要です。
明確に学習プロセスを示すため、「ELON」では各フェーズ/各ステップで学習手順を細分化しています。
「ELON」で理解・実感した学習プロセスは、仕事で英語を学習していくなかで、継続的に効果を発揮します。
ELONをはじめよう
「はじめに」では「ELON」の目的と意味をご説明しました。これで「ELON」をはじめる準備が整ったわけです。
「ビギナーズフェーズ」の「Step.01 プレトレーニング」からはじめましょう。
現在の英語力にかかわらず、皆さん同じスタートラインからの出発です。英語力が高い人は、各ステップを速くクリアできるというだけ。無駄な学習は1つもないのでご安心を。
それでは、「ELON」のスタートです!